カモミール・カーム

代表 朝月 真由美 (あさつき・まゆみ)

山口大学医学部附属看護学校卒業。看護師として多くの国立病院に勤務する傍ら、人間が抱えるストレスを軽減する方法について認知心理学の見地から研究を20年以上行ってきた。また看護教員としての勤務経験もあり、長年学生たちが抱える課題と向き合ってきた。2019年3月に定年退職。その後ストレスを軽減する研究を実践に生かすために、「カモミール・カーム」を創業。心理士や理学療法士たちとともに、専門的な知識を生かしたストレス解消事業を手掛ける。

 

− 事業について教えてください。

カモミール・カームはお客様のストレス軽減を目標として癒しの起業家とコラボし、職を辞することなく夢の実現を図れるような事業を行います。癒しの起業家とは理学療法士や心理士やカウンセラーなど、資格を有し信頼できる、ストレス軽減の専門家たちです。

彼らとコラボをしながらストレスを軽減させるノウハウを教えるセミナーを開いたり、ストレスをどれほど持っているかどうかを調べる講座を開いたりします。また、個人だけではなく、職場の福利厚生として団体向けにストレス軽減をすることも行っております。

また、ストレス解消や癒しを意識した事業として、ブリザーブドフラワーの商品の開発と販売、及び教室を行っております。ブリザーブドフラワーは癒しを意識した商品だけというのではなく、製作に熱中することによりストレス解消が期待できるものです。これはストレスの研究から明らかになっていることです。ブリザーブドフラワーなどの趣味に熱中することによって充実感や達成感を得ることによって、ストレスを軽減してくれるのです(ジグソーパズル、プラモデル作成等でも同様の効果が期待できます)。

このようなストレスを軽減するための様々な事業を、カモミール・カームは行っております。

− 独立のきっかけを教えてください。

看護教員として活動をしており、定年退職後に選択肢が二つありました。一つは大学院に入学して博士課程に進学するという選択。もう一つは自分が体験した教員として働いていた際、ストレスの解消法の研究を続けてきたことや周囲の人間がストレスをためこみ鬱状態になったり、休職、辞職を余儀なくされる状態にあることに問題意識を感じていたため、その解決を行いたいと考えておりました。

私はもともとストレス軽減の学術研究を進めていましたが、実践の世界でそれを試すことをしておらず、目の前で友人や同僚がストレスを抱えているのを見て悔しい思いをしました。そこで、実際に研究で学んだことを活かして、専門的な見地に基づいてストレスを軽減する方法を様々な人たちに伝えていきたいと思い、起業を決意しました。

入居して三か月からの宮井さんとのヒヤリングの中で、当初自分はブリザーブドフラワーの教室を通して、人々にストレスの解消をしてもらいたいと考えておりました。しかし、自分の本来の問題意識は人々のストレス軽減を行い、お客様が自分のやりたいことができるような環境を整えること本当にやりたい目的であると知ることができました。

− ASOを利用してどうですか?

新事業を立ち上げることについては、今まで未経験のことでありとても不安でした。そのような状況の中で、同じ起業をする人たちや、少し先に起業をした、目標となる方々がいることはとても心強いです。

また、起業支援としてお世話になっている宮井さんは、事業を立ち上げようとする人と一緒に伴奏者という立場です。事業をする理念や、目的などを自分で組み立てていけるように支援されるスタイルを崩されません。したがって自己決定を行い、それをサポートする形で支援されています。したがって自ら意志を持った状態で起業をすることができます。最近新型コロナウイルス感染症の影響で世界中が混乱の中にあり、私たちは先が見えない不安や恐怖に覆われがちです。そのような状態であってもブレることがなく自分の意志で以て進んでいけていることに安心感があります。